Fluvoxamine,paroxetineおよびmilnacipran単回投与時の副作用発現検討に基づく薬剤選択と服薬コンプライアンス向上の試み(掲載:臨床精神薬理(1343-3474)9巻6号 Page1237-1244(2006.06))

<抄録>
うつ病の薬物療法では,副作用を回避するための適切な薬剤選択が服薬コンプライアンスを維持する上で重要である。
そこで、抗うつ薬の服用経験のない大うつ病性障害初回エピソードの患者63名を対象とし、同一患者にfluvoxamine, paroxetineおよびmilnacipranをそれぞれ単回投与した際の副作用の発現頻度および程度を解析し、適切な薬剤選択について検討した。
投与順序は無作為とし、投与は1日おきに行った。各薬剤の投与翌日に、フェース・スケールを用いて嘔気および眠気の副作用の程度を評価した結果、これらの副作用の発現頻度はfluvoxamineが最も低いことが示された。
単回投与の結果を踏まえ、最も副作用の少ない薬剤を選択して治療を継続したところ、受診中断は4例にとどまった.以上の結果から投与初期の副作用を考慮した薬剤選択は、患者の服薬コンプライアンス向上に重要であると考えられた(著者抄録)