こころの豆知識
ADHDの診断をするには?
(2008年10月11日 16:08)

IP08_B20.JPG ADHDの診断基準は「不注意、および/または多動性-衝動性の持続的な様式で、同程度の発達にある者と比べてより頻繁にみられ、より重症である。これらの症状のいくつかは7歳以前から存在 し、また、学校や家庭など少なくとも2つ以上の状況で存在する」と定義されています。落ち着きがない注意力の欠如予期せず行動を取るを基本症状とする行動障害で、その行動により社会的な活動や学業の機能に支障を来す疾患です。
 しかし、そのような行動があれば、即、ADHDの診断が出るかと言えばそうではありません。このような行動異常は、他の精神疾患でも身体・神経疾患でも現れることがあります。また、治療薬のコンサータを使う場合、その副作用のことも考えなければいけません。そのために、ADHDの診断には、以下のような手続きを行います。

①初診時:診察で今までの状況の確認、チェックリスト(ADHD評価スケール、子どもの行動評価スケールCBCL)の記入、コンピューターによる注意力持続テストCPT検査採血
②2回目の診察まで:担任教師にチェックリストを記入してもらい学校で様子を確認
③2回目以降:心理検査で知能面・学習面の評価
④医学的検査:脳波検査・頭部MRI検査→脳の変性疾患など器質的疾患の鑑別

以上のような手続きを経て、ADHDの診断を行い、ADHDであると包括的にいえることができた場合は、コンサータなどの薬物療法や親御さんへの対応訓練(ペアレント・トレーニング)などを行っていきます。