こころの豆知識
SSRIとは?-有効性と副作用-
(2008年9月24日 22:29)

 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors; SSRI)は抗うつ薬の一種。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することでうつ症状の改善を目指す薬。
 SSRIとして有名なプロザックはアメリカで最も広く用いられている抗うつ薬であるが、治験が殆んど行なわれていないため、承認申請中ではあるが日本国内における発売は未定である。日本で承認済みなものは、フルボキサミン(デプロメール、ルボックス) 、パロキセチン(パキシル) 、セルトラリン(ジェイゾロフト)がある。
illust522.png 従来の抗うつ薬でみられた便秘・口渇などの抗コリン系副作用は少ない内服しやすい比較的新しい薬であるが、内服初期にみられるアクチベーション症候群や薬を急にやめることによるセロトニン中断症候群などの問題もあります。

アクチベーション症候群
 SSRIの投与初期に現れる不安、焦燥感などを特徴とする中枢神経系の有害事象。重症になれば、企死念慮、攻撃性、アカシジア(着座不能症)、躁状態などが現れることがあります。

セロトニン中断症候群
 最も多い症状はめまいで、次に多いのは、知覚異常で、通常、上半身か下肢の近位部にあらわれ、灼熱感、刺痛感、しびれ感、電撃感といったように表現されます。その他、消化器症状では特に嘔気が現れます。疲労感、頭痛、発汗、筋肉痛、神経過敏などの精神症状、不眠や鮮明な夢などの睡眠障害がみられます。また、運動異常としてアカシジア(正座不能)、不安定歩行、口及び舌の運動異常、精神症状として、抑うつ気分、突然の泣き、易興奮性、情緒不安定がよくみられる症状ですが、これらは原疾患であるうつ病の再発としっかり区別する必要があります。
 SSRIの中断症状の大半は、中止ないし減量の1~3日以内に発現し、中止後一週間以上経過してから発現することはめったにありません。症状は通常軽度で一過性のものです。
 実際にこのような中断症状が起こってしまった場合には、今のところ再投与以外によい方法はありません