こころの豆知識
自閉症(広汎性発達障害)と発達
(2008年9月 8日 21:41)
 自閉症の子どもを数年継続的にみていくと、症状としての相互的な社会的関係の異常とか、コミュニケーションの質的異常といっても随分変化してきます。4-5歳になると主治医の姿を見て駆け寄ってくるし、小学生になると、向こうから何らかの言葉掛けをしてきます。中学生になると、オタクの仲間と出かけたりすることもあります。対人的そうご関係の領域やコミュニケーションの領域で起こってくる症状を「障害」と断定するのではなく、対人関係が不器用な子ども、コミュニケーションが不得手な子どもととらえることによって、年齢に応じた指導の手がかりえられます。言語的な活動水準が高いアスペルガー症候群の子どもは、一般の子どもが友達とのかかわりが活発になる中学生から高校生の年齢になると同級生に声をかけるようになりますが、相手の考えの方向性や感情的反応を推測できないため、相手が嫌がることを平気で言ったりすることが目立ってきます。そのため、同級生が無視したりすると、さらに一方的なアプローチをしたり、以前言われたことを思い出して執拗に抗議したりします。いずれにしても、成人ではそれだけ「自閉症」らしさが少なくなってきます。